理性と欲望

徳と習慣

自己を確立させるため必要なのは、外的な幸福ではなく、徳である。しかし、このことを本当に認識することは難しい。たとえば、「過度の飲食は避けるべし」といっても、これを抑えようとすると、とたんに反論や例外を申し立てる無数の言論が発生する。その一…

罪の本質

自分は何でも意のままに行動し、選択できるはずなのに、気が付くと環境に振り回されてしまっている。あるいは、自ら望んでした行為のはずなのに、意に反してしまっている。そのような時に私は自己を喪失してしまっている感覚に襲われる。罪と呼ばれる体験の…

心の中の怪物について

得体のしれない怪物が心の中に住み着いていて、それが私に絶え間なく暴力をふるうのだとすれば、私には勝ち目はきっとないだろう。しかし、その怪物の正体を見極めることは私にはできるのではないだろうか。そのことで、問題が胡散霧消するわけではないとし…