「本当の自分」とは

「本当の自分」とは何か。それはどこかに存在している「核」のようなものではなく、自ら作り出すものではないだろうか。「自分がどうありたいか、あるべきか」これが「本来の自分」と呼ばれるものであり、理想のことである。ただ、その理想を考えるためには、現在の自分である前に、そもそも自分はどうだったのか、どうしたかったのか、を過去に遡って考える必要がある。どんな出来事のために、何に苦しんでいるのか、何がうれしいのか、そうしたことを省察する必要がある。そうして得られた自己認識に基づきつつ、あるべきすがたをクリアに思い浮かべられるようにする。何が障害となっていて、自分の可能性を止めている原因を模索する。